優しいもん

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式典から数年…クリスタルはアサヒにだけとても懐いていた頃だった クリスタル『…頭いたい』 アサヒ「大丈夫ですか?何かお持ちしましょう」 クリスタル『や、離れないで…少し休めば良くなるよ。ダイジョウブ』 アサヒ「ですが…;;」 クリスタル『独りはイヤ…アサヒ、アサヒ…ここに座って』 アサヒ『はい…』 クリスタル『はぁ……疲れた…』 少し苦しそうに枕に頭を預ける アサヒ「クリスタル様…」 するとアサヒはクリスタルのおでこに触れ熱があるかないか確かめる クリスタル『ん…アサヒ?』 アサヒ『熱は無いようですね。良かった』 クリスタル『ん…冷たくて気持ちいい…』 アサヒ「ふふ、目が眠たそうです」 クリスタル『…アサヒ、だけ…ボクの、………』 アサヒ「クリスタル様?」 クリスタル『…すぅ、すぅ…』 アサヒ「眠った?の、ですね…お疲れ様です、クリスタル様…」ナデナデ ところがアサヒが居なくなってからクリスタルは直ぐに起き上がっていた。 クリスタル『…恐い…やだ…いやだ…ふぇ、ぐすッ…暗い夢、無くなってぇ…』ぎゅうぎゅう 傍に置いてあった熊の縫いぐるみを抱き寄せてギュウッと抱いた。 クリスタル『アサヒ…ふぇ…お、部屋かな…ぐすッ…』 カタン… クリスタル『?!』 「ちっ、警備が酷くて入りずらかったが何とかいけたな」 クリスタル(誰なの…) 布団の中に身を隠すクリスタル…だが見つかると判断しベッドの下へと音を立てずに滑り込む 「っと、ここのボスはどこかなぁ…」 絨毯に足音が消され気配が分かりにくいがクリスタルには関係なかった クリスタル(…アサヒ…どうしよう…刀あったかな、あ…確かベッドの裏に貼り付けてた!) 音を立てずに引き剥がす クリスタル(ぅ、頭…いたい…でもやってやるんだ…) 静かに引き抜き素早く下から出て背後に回ろうとしたが相手も速く動きクリスタルの刃を受け止める クリスタル『くっ…重いね…どこなの…』 「ふ、あのお方の考えだ。言えない」 クリスタル『…ガゼル・レダ』 「…」 クリスタル『アイツなんだ…ぅ、…つ…』 「おっと?どうしたのかなぁ?!」 クリスタル『ッ…君に関係ない』 (ヤバい…いたい…) 「今なら簡単に殺せるよね?」チャキ… ダダッ クリスタル『?!』(アサヒッ…!!!) アサヒ「クリスタル様っ!!」 image=497599626.jpg
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