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雨音:「…好きだよ…」
あの日、言えなかった言葉。
雨音:「私も、っ好きだよ!!…大好きだったよっ…」
これが私の最初で最後の告白だよ。
届いて。
さよなら。
「雨音、…ありがとう…」
--俺も、大好きだ--
そんな囁きが最後に、聞こえた気がした。
ーーー
この出来事を皆に話すと、皆苦しそうな表情をして、私にどうして儀式に至ったかを教えてくれた。
彼が死んで直ぐ、私は鬱になってしまったようで、見かねた皆が私の為に色々調べてくれたらしい。
その際、甦りの儀式の記載を見つけてしまったそうだ。
私が皆を好きなように、皆も私を好いてくれたと言うこと。
故にこんな結果になった訳だが、私は不謹慎だがちょっと嬉しかった。
彼が居たこの世界での事は、儀式を行った皆しか覚えていなかった。
彼は忘れ去られるでもなく、存在自体が消されてしまった様だった。
ーーー
決して忘れないかけがえのない大好きな友達だった人。
忘れてはいけない私達の過ち。
忘れないよ、絶対に。
だって私は皆のことが大好きだから。
貴方の事が大好きだから。
だから、私は会いに行く。
また貴方が笑うあの時へ。
何度だって繰り返す日々を送るよ。
大好きだって伝えに行くから。
fin.
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