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「ほーう。やはり、グレイじゃな。うむ、あのグレイじゃ。」
ティアラはグレイの戦闘を見るなりそう呟いた。
「おい、大人しく捕まってくれよ。」
ショットガンを器用に二丁持ちながらもう一人の男はティアラの方へ銃を放つ。
「カカッ!!そんなもの通用するとでも思うておるのか?」
ティアラは飛んで回避しようと足に力を込めたがすぐにそれを止める。
「はっはー。元気いいじゃねぇか。俺より先に女狙うたぁな。いいことでもあったか?」
グレイがティアラの前に立ちショットガンの弾を目の前に来たものだけ全て刀で弾いた。
「全く。面倒くさい相手だ。ティアラ=ハート=ショットブレードだけでも、面倒くさいというのに、グレイ=H=Sまで。だいたいショットガンの弾をそんな簡単に弾くのはそうそういないと言うのに、本当にめんどくさい相手だ。」
どういうことだ?
だいたいこいつらなんでティアラを狙ってやがる。
俺はさっきの十字架の刀の男が言った通りの理由だろうがティアラはこの街についたばっかりだろう。
「ちっ、クソが。グレイ=H=S!!殺すなと言われてるが、やっぱり殺すぜ!お前!」
先ほど撃たれた腹から血を流しているが、出血が少ない十字架の刀の男はそう言ってグレイに切りかかってくる。
チィ。
なんで、マグナムであの出血量なんだよ!?
おかしい。
こいつら、身体になんかしてやがるな。
「お前様よ!!刀か銀弾を使え!!」
「あぁ!?なんでだよ!?つーか銀弾、高いんだぞ!?こんな雑魚に使いたく……
」
「いいから使うのじゃ!!」
ったく、なんなんだよ!
そう思いながらも圧縮ケースであるコンパクトケースを開き、銀弾を2発取り出した。
グレイは一度2人から距離を取り、ティアラの横に並ぶ。
それと合わせるように相手も距離を取り2人並んだ。
「消す前に1つ聞くぜ。なんでティアラを狙う?」
「貴様は何も知らずにその女を守っているのか。呆れたものだ。まぁ、理由は言えんが、忠告だ。その女は厄介事の起点となる。今のうちに離れるべきだな。」
「はっ!上等!こいつと一緒にいるかどうかは俺が決めることだ。厄介事ならウェルカムだしな!」
言い終えると同時に銀弾を上へと指で弾いた。
そして、グレイは動く。
まず、ショットガンを持つ男にマグナムを放つ。
が、軽くかわされる。
すぐに白銀の刀を振るが十字架の男に止められ、ショットガンを顔面に向けられる。
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