金髪の吸血鬼

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「まぁ、話は後だな。とりあえず、二人とも風呂に入ってこい!血生臭くてかなわん!!」 スカーレットは鼻をつまみそう言い放つ。 確かに、血の臭いがすごい。 見れば、ティアラの黒のドレスは先ほどの戦闘での血に濡れているし、グレイはグレイで上の白のシャツの前の方と、その上から着ている革製のブラウンのジャケットにも血が付いていた。 「そういやそうだったな。んじゃまぁ、俺は一回家に帰るわ。」 そう言ってグレイは立ち上がって扉へと向かう。 「待て。ティアラも連れていけ。」 「は?なんでだよ?」 「ティアラ1人は危険だろう。それに、ティアラは私に少し嫌悪感があるみたいだしな。お前に一番懐いてる。」 懐いてるって………… そんな感じじゃねぇだろ。 「つーかよ。ここが一番安全だろ?スカーレットも居るんだし…………て、睨むなよ。オーケーオーケー。なら付いて来い。」 スカーレットと2人が嫌なのか、もしくは、グレイが連れて行ってくれないことが不満なのか、ティアラは鋭い目つきでグレイを睨んだ。 それにより、グレイは仕方ないといった感じでティアラを家へと連れて行くことにした。 それにより、ティアラは満足そうに笑みを浮かべる。 俺とこいつはどういう関係だったんだろうか? 後で聞いてみるか?? いや、辞めとくか。 たぶん俺が自分で思い出さないといけないことだな。 ただ、本当にティアラが俺の記憶に関わってるか確証はないんだよな。 さっきは間違いなくこいつだと思いはしたが。 はぁ、聞きたいことは山ほどあるし、今は深く考えるべきじゃねぇか。 そのままスカーレットは二人を部屋から見送る。 そして部屋の扉が仕舞った。 「相変わらずのようだな。まぁ、グレイをここに置いていた事が一番の不満なのだろうが。」
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