金髪の吸血鬼

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「ほーう。なんかすっきりしておるの。」 ギルドから少し離れていて街からも少し離れているアパート。 グレイの今の住処だ。 そこへティアラを招き入れるなり、ティアラの放った言葉。 まぁ、それもそのはず。 グレイの部屋にはソファ、テーブル、服を入れるたのタンス、洗濯機、冷蔵庫くらいしか物を置いていなかった。 たまに、料理はするみたいで、キッチンには多少道具が揃っているが、綺麗にされている。 「まぁ、ほとんど仕事でいないしな。その分ある程度蓄えもあるんだぜ?」 いつか出る旅の資金としてな。 そう言ってグレイはタンスから着替えとタオルを取り出す。 「あ、そういやお前着替えは?」 「ああ、それなら心配するでない。儂はイメージでいろいろとできるからの。ほれ。」 そう言って指を鳴らしたティアラの服が黒のジャージへと変わり、髪も少し短くなりポニーテールへと変わる。 「おいおい、まじかよ。なんて便利なんだ。あれか?古代種の化け物は何でもありか?」 '化け物,ということにビクッと反応するティアラ 「儂だって……………好き好んでこんな化け物になった訳ではないわ。」 ティアラひうつむき悲しそうにする。「お、おい。なんだよ……………別にそんな気にすることでもないだろ、」 今まで、男勝りな女としか関わって来なかったグレイにとってはあまり女に免疫がない。 故にうまいフォローができず。 ティアラは更に俯いていた。 あー、まじかよ。 どうすりゃいいんだこれ? 「もうよい。情けない所を見せた。風呂に入るぞ。」 そう言って、ティアラは暗い雰囲気のまま脱衣所へと向かっていった。 「おい、何をしておる?お前様も一緒に入るのじゃぞ?」 「は、はぁー!?バカかお前!はぁー!?なんでそうなるんだ!?」 「おなごに免疫がない所は変わらずか。…………まぁよい!一緒に入らぬのなら、そうじゃのぅ……………泣きわめいてやろうかの??」 「だっ!わぁーかったわぁーかった!オーケーだ。ただし!!ちゃんと、タオルで隠せよ!」 女ってのはこういうもんなのか?? ったく……………困ったな。 いやでもスカーレットはそんな事言わねぇな。 こいつが特別なのか。
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