金髪の吸血鬼

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「お、グレイじゃねぇか!どうしたその傷?まぁた、スカーレットに喧嘩売ったんだろ。ガハハハハハ!!」 現在、グレイはギルドを出て商店街に来ていた。 その商店街のとある武器屋。 グレイがよく使っている店だ。 「うるせえよ。それより、銀騨補充しにきたんだ。それと普通のな。あと火薬。」 「おう!いつものな。にしても、今時マグナム使ってるやつなんてそうそういないけどな。それも、中折れ式のリボルバーなんて。威力は桁違いだが撃った時の反動が凄い。今や銃ならレールガンが多いし、刀もブースターなんかが着いてるもんが多い。ましてや銀弾なんて使うやついねぇから仕入れが大変だ。」 技術が発展した現代、何も付属されていないただの刀や銃を使う人間なんてほとんどいない。 銃であれば電気を弾として扱える、まぁ、つまりは電磁砲が撃てるのだがそういったレールガンやら、刀であれば、刀の速度や自身の初動の速度を上げるためのブースターが着いてるものが普及している。 更に言えばAI、人工知能が付いている武器もある。 その中でも、グレイは昔からあるマグナムを使っている。 刀は珍しいものだが。 刀身から何から何まで銀でできた刀なんてこの世に一振りしかないだろう。 「いいんだよ。これで。機械になんて頼らなくても十分俺は強いしな。それに、記憶は失っても昔からの相棒を手放したくはねぇな。」 記憶を失ったのは雪山だった。 その時、グレイは血まみれで、手に持っていたのはこの刀とマグナム二丁。 左目も、その時やられたものだとグレイは思っている。 故に昔から自分が使っていた相棒と認識している。 「ガハハハハハ!!相棒な。まぁ、自分の武器を大事にするのはいいことだ!そういや、グレイ。お前のその相棒。ずっと聞いてなかったが名前はなんて言うんだ?」 そう言った武器屋のオヤジはグレイの背にあるあの白銀の刀を指差す。 「それが…………思い出せねぇ。マグナムの方もだ。名を付けて呼んでいた気はするんだが、思い出せねぇんだよ。」 少し暗い表情になったグレイ。 グレイはその表情のまま自分の相棒たちに触れる。 「そうか。まぁ、思い出したら教えてくれや!俺ら武器を扱う人間としてもお前の持ってるもんは気になって仕方ない。」 白銀の刀に、6連式のシリンダーのリボルバーのマグナム、もう一丁のマグナムは リボルバー無しのもので、弾倉は柄の尻の部分にあるもの。
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