第1章

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教室へ入るといつも通り二人組が俺の机の前で話していた 「おはよ、杏里に拓真」 「おっはよー 朝から二人で何話してたのー? おねーさんに教えなさーい」 「こら杏里、告白して二人一緒なんだからオッケーなんだろ? 野暮なこと聞いてやるなよ」 春日杏里と坂上拓真 俺と拓真、結愛と杏里が出席番号が近いって事で仲良くなった友達だ ちなみにこいつらも結愛の事はちゃんと理解してる 「な…何バカなこと言ってんだ 」 どうやら先程の様子を見られていたらしく茶化してるらしい 「また悠くんに憑いちゃったって話だよ」 俺が慌てていると、結愛が冷静に弁明してくれた 「またかー 相変わらず好かれてるねー」 「モテモテだな 流石幽霊キラー」 「幽霊に好かれて喜べねーよ!」 こいつらは以前憑かれていた時にあっさり解決してた事で事態をあまり重たく考えてない 大方結愛がいるから大丈夫って思ってるんだろう 「二人とも、今日の帰りちょっと時間ある?」 結愛が不意にそう切り出す 「ん?俺は平気だぞ?」 「私も平気だよー」 「結愛… こいつらも巻き込むのか?」 「違うよ、友達に隠し事は良くないから話そうって思ったの それにこの二人は話さなきゃ怒っちゃうよ?」 ここまで話して察したのか二人が心配そうな目を向ける 「そんなヤバイのか…?」 「だ…大丈夫なのー?」 「ヤバいかどうかはわからない だから結愛の知り合いの浄霊師に相談するんだ 今回は結愛だけじゃ解決出来るかわからないらしいから」 「マジかよ…」
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