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それに、どこかウキウキとした女性店員の声が尋ねる。
「セロテープですか?」
だが、その声のほうに、忍は冷ややかな視線を投げた。
「今、僕がやってる事見てて、紙テープが必要だと思う?」
「す、すみません」
慌てた女性店員の声と共に、すぐにメンディングテープが持って来られる。
そして間もなく、ちょうど商品から黒い布が滑り落ちる寸前の形が
ウィンドウの中に作られた。
「どうだ?」
売り場側へと出てきた忍が尋ねると、立花は、小さく苦笑しつつ頷く。
「相変わらずだな」
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