第12章  聖夜の魔法

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実はこの日、彼女は立花と一緒に 朝比奈を招いて、慰労会をする予定になっている。 しかも今回は、支社長から会社接待として朝比奈を招くようにとの お達しなだけに、断ることもできない。 だが一方で、彼に対する答えを、那々は、まだ見付けられずにいた。 こんな事なら、電話ででも弥生に相談すれば良かったかな。 ちょっとウジウジと北国にいる友人を引き合いに出し後悔を浮かべるが もう時は既に遅し。 そして、いつしか那々の頭は、 どうやって慰労会の後に一人で帰るかを必死で考えていた。
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