第1章

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 季節は秋から変わり冬。只今、冬休み真っ盛りだ。  冬休みになると、大抵俺は親戚の家にいるのだが、そこにいるいとこが変わり者で、少し頭がおかしい。こんなふうに。 「あなたこのしおり知ってる?」 「いや、知らないが」 「これは今から5655年前からやってきた伝説のしおりでね。このしおりを差 し込まれた本は、ダークサイドに放り込まれてやがて物語の人物に生まれ変わる ことが出来るというアビリティを持つことができるのよ」  どこから突っ込めばいいかわからないのだが……。一言で言えば、厨二。しかし残念だ。こんなに美人で清楚だというのに……。この一面がなければ俺でも一コロで落とせるのにな。 「まず5655年前という中途半端な数はなんだ?」  俺はこの人と冬休み過ごさないといけないのか。ホントに厨二になりそうだ。
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