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***** 流された蜜をごくりと飲み込めば、シンさんはぎょっと目を見開いた。 『っ、なに飲み込んでんすか…!』 勢いで俺の肩を掴むシンさんの腕を振りほどけば、立ち上がる。 「別に。いつものことだから」 『いつもって…』 「何。」 慌てふためくシンさんに咎める視線を送りながら、散らばった服を拾い、投げ返す。 『…よく知りもしない奴にこんなことしてんすか、望月さん』 「…だからなんだよ。」 少し乱れた髪の毛を掻き上げる。だらしなく緩められたネクタイを元のように締めた。 『もっと自分の身体大切に扱えよ…!』 「アンタが言う台詞でもないだろ」 『…そ、れは』 ぐ、と押し黙るシンさん。なにか言いたそうに口を開くのが見えたが、結局口を閉じた。 「取り敢えず。もういいでしょう、シンさん。アンタも分った筈です。俺みたいな碌でもない人間に興味示したら、まずアンタの身体がもたないと思いますよ。」 『どういうことですか。』 「金輪際。個人的な誘いをするのは止めて欲しい。」 『如何して』 「シンさんがノンケだからです。」
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