悲劇・結婚問題

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【おじいちゃんの孫同士の結婚を実現させようと思っていたら…大きな誤算が…】 63歳・スナック経営者 アタシのダンナ(70歳・不動産屋さんのオーナー)の父親(96歳)は、戦時中に九州地方の連隊に所属していた時に知り合いました戦友さん(98歳)と『お互いの孫同士の結婚を実現させようね…』と約束をしていましたが、今ごろになりまして大きな誤算が生じてしまったので、我が家では深刻な結婚問題を抱えていたのでありました。 アタシは、ダンナと46年前に結婚をしまして、44年前に長男(44歳)を出産しましたが、ダンナの下のきょうだいたち14人は、結婚で自由を奪われてしまうことがイヤでありましたので、今現在も結婚をしていないのでありました。 戦友さんの家は、3女14男とお孫さんがたくさんいましたので、義父は孫同士の結婚が実現できると思っていましたが、3女さんたちは結婚よりも仕事がいいと言うことで、上からファッションデザイナー・外交官・総合商社の重役になりまして、県外か海外に生活の拠点を構えてしまったので孫同士の結婚がトンザしてしまったのでありました。 14男さんたちは、職場や習い事などで知り合いました女性と恋愛結婚をしまして赤ちゃんがたくさん生まれていました。 しかし、ウチの長男だけは良縁に恵まれていない上に、23の時に最初に勤めていた職場を人間関係が原因でやめてしまった後に別の職場へ転職をしていて不安定な日々が続いていたのでありました。 そんな中で、戦友さんの末の息子さん(当時39歳)がやっとの思いで35歳の女性と結婚をしまして、女の子が生まれて来たのでありました。 義父は、戦友さんの末の女の子の孫が短大を卒業する頃には結婚できるようにさせてあげるからと息子に言いましたが、息子は『待てない!!』と怒っていましたので、アタシとダンナは義父に『息子の結婚相手は、アタシたちで探すので…』と言った後に寝たボケたことを言わないでとより強烈な声で義父に言ったのでありました。
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