悲劇・お引っ越し

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冗談じゃないわよ… 非常事態が発生している時に何なのかしら… 従業員さんたちが楽しみにしている温泉旅行の方が大事だと言いたいわけなのね… アタシはこの時『今暮らしている家を置き去りにするから、温泉旅行から帰ってきたらあんたたちで後始末をしてよね!!』と言いまして、ガチャーンと電話を切ってしまったのでありました。 アタシはこの後、ダンナと子供たちを急いで家に戻すために電話で呼び出したのでありました。 その後、家から出て別の場所へ移ることを家族に伝えた後に引越しの準備を始めたのでありました。 この後、必要な品物だけを家から運び出して、いらない品物はリサイクルショップに全部売った後にせっかく建てたマイホームを捨てて元暮らしていた公団住宅の狭い部屋へ帰ったのでありました。 ところが、10日前に強い地震が発生しまして、置き去りにした家の一部が倒壊を起こしてしまったのでありました。 その時に、キンリンの住民から市役所に『10日前に発生した強い地震で一部が倒壊を起こしている家が大きくかたむいているわよ!!道路に建物の一部がかたむいているのに、市役所は放置しておくのかしら!!』と言う電話がありましたので、市役所がものすごく困り果ていたのでありました。 狭い公団住宅に帰ったアタシたち家族は、その頃どうしていたのかと言いますと、めんどうなことにかかわりたくないと言う気持ちになっていましたので、どうやって問題を解決すればいいのか分からなくなっていましたので、もといた場所へ行くことが怖くなっていたのでありました。 …というよりも… …アタシたち夫婦が住宅問題の解決方法をあまり勉強していなかったことが大問題になっていたと言うことに気がついていなかった… …ようでありました。 ゴメンナサイ…
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