第1章

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A「寒いわ」 B「寒いな」 A「温かくなりたい」 B「猫連れてこようか」 A「あの猫ちゃん、モフモフだからこちらが毛だらけになっちゃう」 B「……毛だらけにならなきゃいいのかい」 A「そうよ。湯たんぽ、ちょうだい」 B「動きたくないし、湯たんぽなんてないぞ」 A「あ、お茶があるわ」 B「良かったな。しばらくそれを持っていたらい……」 A「んっ、んっ……ぷはぁ。おいしかったわ」 B「飲んじゃダメだろ。持ってろよ」 A「あ、栞挟み忘れたわ。でも、読み疲れたから、いいわ」 B「……で、どうする」 A「毛だらけ猫ちゃん以外がいいわ。こんなに言っているんだから、気付いてよ」 B「ん? 新しいお茶、持ってくるか……っ」 A「貴方、温かいわ。最高の湯たんぽよ」 B「……」 A「ほら、ぎゅってしてよ。二人きりで、私だけこんなことして、恥ずかしいわ」 B「わかったよ……」
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