第13章 胡蝶蘭

2/25
前へ
/25ページ
次へ
「知ってたって!」 マティーニのグラスに 顔を突っ込むようにして僕は吹き出した。 「そうかい、君も律に利用されたくちだ」 手のひらで口元を拭う だらしない酔っ払い。 カウンターをたたくと バーテンが顔をしかめつつ 彼女のカクテルと僕に新しいのを置いていく。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加