第13章 胡蝶蘭

3/25
前へ
/25ページ
次へ
「たしかにあの人と取引したわ。アメリカに足止めされて自暴自棄になってた可偉人を誘惑して」 「誘惑して?それで?」 「それで……」 「たっぷり抱かせたんだ。そうだろう?」 僕を忘れるぐらい。 この身体をたっぷりと。 何を言っても変わらない ずるい天使の横顔で。 「仕方なかったのよ。そうするしか――」 セリナは長い髪をかきあげると カクテルに口をつけた。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

93人が本棚に入れています
本棚に追加