プロローグ

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 僕と君が唯一繋がっていられる方法。  それは"最高の友達"でいること。  親友として向けられていたその言葉を、僕はいつからか一人勘違いしてしまった。  君は、僕を大事だと言うけれど、僕は君とは違う意味で、君を大切に思っている。  …君が言う"好き"と、僕が言う"すき"は全く違うものなんだ。  君の無邪気な信頼感とその言葉が僕を喜ばせ、そして哀しくさせる。  伝わっているけど伝わらない。  離れたくない、失いたくない、君の側にありたい、もっと近くに行きたい。  そんな日々を過ごしながら、僕は今日も君の側にいる。  "親友"として。
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