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極秘研究中の私のクローンが逃げた。
だが私の『他人を操る能力』があれば焦る必要もない。
今は数人を使い所内を捜索させている。
「所長見つけました」
ほら、それ程時間を要する事なく見つける事ができた。
自分に向かって言うのも変な気分だが、あいつは余裕たっぷりと椅子に腰かけこちらを見ている。
これからまた過酷な実験をするというのに…
さて、他のものへ使ったようにこの能力でまた檻の中に戻すとしよう。
私の能力は他人を操る。
…他人?
自分には…
思考回路が鈍ったように感じる。考えるのも面倒になってきた、暗い自分の部屋へと戻るとするか…
「俺の能力は他人を操ることができる」
ゆっくりと椅子から立ち上がりその場を後にした。
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