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「成る程、つまりラッキースケベの結果やられたと。馬鹿みたいな話だな!ハッハッハッハッハッ!」
「五月蝿いよ。不可抗力だったんだから仕方ないだろう」
「ハハッ、悪い悪い。でもよ、そんなに可愛かったのか、その女の子?」
「それはもう最高ランクの可愛さだったよ。学校でいうクラスなんかの区切りじゃなくて、学校一とかいうランクだからね」
「クソッ!何でそんな美少女が居たのにオレは気絶したんだ!エミルは耐えたのに、一撃も耐えられなかったとは!」
僕達はあの後の事を知らないけど、起きたらギルドの医務室でベッドに横になっていた
隣のベッドにはアレンが眠っていたから、恐らくはあの子が運んでくれたのだろう
まあ、それも気絶していたから真相は全く分からないんだけど
「なあなあ、ついでに聞かせてくれ。どんな柄だった?」
「スタンダードな白と青の縞だったよ」
「マジかよ。そんなの履いてるヤツ、実際に居たんだな」
僕も二次元の世界だけだと思っていたけど、実際にこの目で見た訳だ
尤も、その後で直ぐに《ムラクモ》で斬られてあまり記憶に焼き付ける余裕は無かったんだけどね
「へぇ~、一応はやり過ぎたと思って様子を見に来たのに、随分と元気そうじゃない……」
「へっ?あぁっ!?」
「もう一回くらい食らっときたい?私の《ムラクモ》を!」
「す、すみませんでしたぁぁぁ!!」
目の前にあの灰色の髪の美少女が、《ムラクモ》の起動スイッチに指を掛けながら仁王立ちしていた
あまり体を動かす事が出来なかったのに、命の危機を感じたからか、素早くベッドの上で土下座の体勢を取る事が出来た
まさか、小さい頃に父さんから日本式の最大の謝罪を示す形として教わったこれが、此処で役立つとは思わなかった
「あれ?お前レーネか?」
「えっ?…………………………あ、アレンか」
「思い出すのに随分と間があったけど覚えておいてくれて嬉しいよ畜生!」
「相変わらず馬鹿みたいね。そういえば、ソシエちゃんは?一緒に居るんじゃないの?」
「止めろ!アイツの名前を出すのは止めてくれ!オレはようやく自由を得たんだ!」
「ああ、だからソシエちゃんからメールが来てるのね。どうしようかしら?居場所、教えてあげようかな?」
「お、お前は鬼か!?」
「失礼ね。私の言う事を聞けば素直に許してあげるわよ」
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