第2章  私の後輩ワンコ

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(ここはいっちょ、  凹んでるワンコを励ましてあげますか……) 下から覗き込むようにして柚木くんの頬に手を添えるとこちらへ顔を向かせる。 「失敗は誰にでもあるものだし、新人はそうやって学んでいくんだから。  これから気をつけていけばいいの、ね?」 (ほんと、真面目だなぁ。  でもこの一生懸命さが可愛いんだよね。) 「原田先輩……  僕、原田先輩が教育係でよかったですっ」 そう言うと、 柚木くんは私の手に自分の手を重ねて、少し頬を染めて甘く微笑んだ。 (なに、それ?わざとなの?わざとやってるの?  計算だとしたらめちゃめちゃハマってるんですけどっ!!!)
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