第5章  ワンコとご飯

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「えっ、でもそれじゃ柚木くんが寒いでしょ…」 「僕、こう見えて暑がりなんです。だから、気にしないで下さい」 (嘘……そんなこと、感じたことない。けど……) 「……ありがと」 柚木くんのせっかくの好意を無駄にしたくなくて、受け入れることにした。 「はい♪」 柚木くんは嬉しそうに微笑むと私の隣を歩いた。 (恋愛対象、じゃないはずなのに……  胸が…ドキドキする……) 私はマフラーに顔を埋めた。 ……マフラーからは柚木くんの香りがして、更にドキドキが高まってしまった。
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