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「えっ、でもそれじゃ柚木くんが寒いでしょ…」
「僕、こう見えて暑がりなんです。だから、気にしないで下さい」
(嘘……そんなこと、感じたことない。けど……)
「……ありがと」
柚木くんのせっかくの好意を無駄にしたくなくて、受け入れることにした。
「はい♪」
柚木くんは嬉しそうに微笑むと私の隣を歩いた。
(恋愛対象、じゃないはずなのに……
胸が…ドキドキする……)
私はマフラーに顔を埋めた。
……マフラーからは柚木くんの香りがして、更にドキドキが高まってしまった。
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