158人が本棚に入れています
本棚に追加
私達は駅の方向に向かって歩きだした。
駅の近くまで出ると、周囲は飲食店が立ち並んでいるので、大抵のものはそこで食べられる。
「何、食べたい?」
柚木くんは私の質問を受け、
うーん、と握った拳を唇に当てて、少し顔を傾けて考えるような仕草をした。
(なんなの、その可愛すぎる仕草っ!!
でも、その仕草が似合い過ぎててキュンキュンしちゃう自分がいる……)
「原田先輩の食べたいものでいいですよ♪」
(なにそれっ!
あんな考える仕草しときながら、実は全然考えてなかったんじゃ……
まぁ、いいけど)
私は、駅近くのレストランをいくつか頭に思い浮かべてみた。
(そういえば……)
最初のコメントを投稿しよう!