第5章  ワンコとご飯

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私達は駅の方向に向かって歩きだした。 駅の近くまで出ると、周囲は飲食店が立ち並んでいるので、大抵のものはそこで食べられる。 「何、食べたい?」 柚木くんは私の質問を受け、 うーん、と握った拳を唇に当てて、少し顔を傾けて考えるような仕草をした。 (なんなの、その可愛すぎる仕草っ!!  でも、その仕草が似合い過ぎててキュンキュンしちゃう自分がいる……) 「原田先輩の食べたいものでいいですよ♪」 (なにそれっ!  あんな考える仕草しときながら、実は全然考えてなかったんじゃ……  まぁ、いいけど) 私は、駅近くのレストランをいくつか頭に思い浮かべてみた。 (そういえば……)
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