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焦ったように尋ねる柚木くんに
(えっ、もしかして終電の心配してるの?)
今日は朝までいてくれるものだとばかり思っていた私は残念な気持ちになりながらも、
そんなそぶりは見せずにベッドのサイドテーブルに置いてある目覚まし時計に目をやった。
「11時50分、だけど……」
「はぁ、よかった。間に合ったぁ~」
柚木くんがそれを聞いて、安心したように息を大きく吐き出した。
(やっぱり、帰っちゃうんだ……)
帰って欲しくない、
もっと一緒にいたい、けど….…
(私には、言えない……)
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