第8章  ワンコに、食べられちゃいます!

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「……ねぇ、先輩。  俺、別に酒が弱いわけじゃないから、気にしなくていいよ」 柚木くんが少し首を傾げて、何でもないようにサラッと言った。 それは、私を気遣って言っている感じではなく、本当にそうなのかと思えるぐらい自然だった。 (え……  そう、なの? ……ていうか、 今…… 柚木くん、普通にタメ口で喋った、よね……?) 「そう、なの?  でも……居酒屋で話してたときは……お酒が飲めない体質、って言って…なかった?」 柚木くんの突然のタメ口と態度に混乱しながらも、なんとか整理しようと言葉を重ねる。 そんな私の心の動揺を読み取ったのか、柚木くんが口の端を上げてクスリと笑みを溢した。 「うーん。お酒が飲めない体質っていうか、  お酒を飲みたくない、体質っていうか……  ま、それは先輩が実際に感じてみて……」
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