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「俺は梨花だけが好き」
「え…」
ど、どういうこと…？
え…？
なんで…？
「な、なんっ…ふ…」
気付いたらまた泣いていた。
これは嬉し涙…？
なんの涙なのか自分でも
分からなくて…。
「ごめん…。梨花のことは大好き、
なんだけど…、不満があった…」
「な、なにが、不満…っ？」
泣きながらで上手く話せない。
怒ってるみたいな聞き方みたいに
なってしまう。
「梨花、思ってること言わないだろ？
付き合ったときからずっと…」
「え…」
ー思ったことも言わないし、
わがままも言わない。
梨花の彼氏だって言って欲しいって
思ってると思うよ？ー
昨日舞に言われた言葉をふと思い出す。
「それがすごい嫌で…、
沙知ってさ、すげーわがままなの。
沙知といても梨花のこと考えて…
梨花も言ってくれたら、
梨花が言ってると思って沙知に尽くして…
おかしくなってた…」
な、なにそれ…。
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