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前日の怪獣についての緊急対策会議がGフォース本部で行われた。
自衛隊は怪獣騒動だともっぱらGフォースと共同で対策を練ってきた。
Gフォース指令麻生が口を開いた。
「先日の怪獣の出現についてですが、被害の報告によりますと、死者783人、負傷者1723人、行方不明者362人、被害総額300兆円とあります。このままあの怪獣が出現すれば大変なことになります。」
そこで自衛隊の林一佐が
「奴はそもそもどういった怪獣なんだ?」
それを考古学の権威志賀教授が答えた。
「あの怪獣はあくまでも推測ですが、白亜紀後期に生息したアンキロサウルスが派生した生物が放射能汚染により誕生したのでしょう。
アンキロサウルスは本来は草食類で弱い歯を持っていましたが大絶滅期の時に地中に潜った一部のアンキロサウルスが植物性飼料しか無い地中に耐用して肉食性飼料を食べれるようになったのでしょう。そのため性格は至って凶暴と思われます。
そして生き長らえたアンキロサウルスの子孫がどんな経緯で放射能汚染されたのか分かりませんが放射能によりあのように進化したと思われます。そろそろあの怪獣にも名前が必要と考えておりますので、「アンギラス」と命名してもよろしいでしょうか?」
「アンギラス……厄介な怪獣だな。」
そして志賀教授が恐ろしい発言をした。
「地中で今まで生き長らえた生物なのでそれは子孫を残してきたと言う意味なので、あの怪獣1匹とは限らない可能性もありますね。」
辺りは騒然とした。
そして会議はしばらく続き
地底の怪獣を探知するソナーとスーパーXⅢに核の活動を止める「カドミウム弾」を装備させることになった。
この間にも
人類と怪獣達の火蓋が切って落とされる日は迫っている。
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