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「でもここまで個性豊かなメンバーじゃ難しいだろ?」
渡辺は腕を組み首を傾げる。
「だから方針としては色川君に従う。でまとまったではないですか。」
長崎は呆れた顔で言う。
「従うとかやめてほしいんだけどなぁ。僕そういうのキャラじゃない」
「でも、指揮棒を振るうのはシッキーだから、意味としては変わらないよー」
流崎のセリフに色川は
「そうだけどさぁ…」
とあまり納得はいっていなかった。
「でもさっ、色川の指揮の才能はすごいと思うよ。僕達演奏者にとってはわかりやすくて、見てる観客的にはカッコよくて見入っちゃうからさ」
吉田は小さくガッツポーズをしながら言う。
「色川君の指揮は完璧だからアタシ達がそれについていければいいんだけどなー」
田宮は天井を見上げる。
「色川がテレパシーとかで私達に念を送るとか!」
「羽田さん、それは非現実的です。」
「もう。長崎ちゃんったら冗談に決まってるじゃん」
羽田は長崎を見ながら頬を膨らます。
「でも、そういう気持ちでできたら息がぴったりだよねー」
三木は全員の顔を見渡しながら笑う。
「僕は皆の個性がでてるからこそいいと思うけど、それじゃダメなんだよなぁ」
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