凛鐘高校吹奏楽部

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色川は顎に手を当て考える。 「や、やっぱり色川君の指揮に合わせられるよう私達が頑張る。それが対策だと思うん…だよね」 木下は目をあちこちに泳がせながら声を段々と小さくした。 「まぁ、それには練習あるのってことだね」 吉田は小さくガッツポーズを作る。 「何度も合わせて慣れるっことか」 田宮は頷く。 「パート練減らすってこと?」 羽田は色川を始めとし全員の顔を見渡した。 「いくら問題は全体だからといって個人の練習を抜くわけにはいきません。パート練はこのまま継続でしょう」 長崎は羽田を軽く睨むように見る。 「パート練内での個人練習を減らしてパート内での合わせ、その後すぐに全体にする~?そ~する~?」 流崎は右側を見てから今度は左側を見て首を傾げる。
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