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大陸の中央、フラクシズ地域の北にタウチット、中央西の海の側にイェンセンがある。
馬車で8日以上はかかる距離だ。
2人の間に暫く静寂が流れた。
聞こえるのは校舎や運動場の女生徒達の声や扉の開け閉めする音。
暖かくやさしい風が2人の間を通り過ぎる。
この時ルコリーはどんな顔をしていただろうか。
サユは見えないし、ルコリー自身どんな表情をしていたかわからない。
それどころではなかった。
ルコリーの頭の中は色んな言葉や事柄が駆け回り、
それらを吟味し整理するのに一生懸命だった。
無理もない。
今まで何不自由なく暮らしていた少女には、
いきなり理解しろというには難しすぎる事柄が多すぎた。
歩いていると、いきなり地面が消えて地底の暗い闇へ落ちていく気分。
そんな気持ちの中、ルコリーの出した答えは…
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