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第01話 ~入校~
風と水に聞かん
森と山と語らん
人の世の儚さよ
全て葉上の滴が如し
山間にまさに夕日が沈もうとする中、池のほとりの野原に、
大きな女と少女のシルエットが影絵のように浮かぶ。
迷いて落ちるはうたた寝の間よ
いかに笑うて暮らそうか
いかに泣いて暮らそうか
大きな女の、間延びした詩の詠唱とは対照的に2人は素早い動きで、
刀身を重ね、交わし合わせている。
そのスピードは、素人が目で追うには難しい。
葉身で踊りたもれ
舞たもれ
女の歌は大きく広く響き渡り、激しく鋼鉄がぶつかり合う音に負けていない。
十二分に剣を交わして、満足したのか2人は少し距離を置く。
「みやげ話、楽しみにしているぞ」
その言葉を聞いて、少女は深く礼をした。
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