第1章

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かなしい。が止まらない すっかり動かなくなってしまった指 こけたり、はしったり 音が無数に散らばっていく TBで死にゆくあの人は どう思い、生きていたのだろう ひらひらと舞う、銀の糸 途方に暮れた青年と、女の話 きれいなままでいたい 私はまだ若い 女の象徴を失うということ 将来の自分と重ね 本当はプラシーボなのかな 口に放り込んでは、飲み込んで の、繰り返し あといくつの夜を明けたら 普通になれるのかな
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