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かなしい。が止まらない
すっかり動かなくなってしまった指
こけたり、はしったり
音が無数に散らばっていく
TBで死にゆくあの人は
どう思い、生きていたのだろう
ひらひらと舞う、銀の糸
途方に暮れた青年と、女の話
きれいなままでいたい
私はまだ若い
女の象徴を失うということ
将来の自分と重ね
本当はプラシーボなのかな
口に放り込んでは、飲み込んで
の、繰り返し
あといくつの夜を明けたら
普通になれるのかな
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