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「……俺たちが頭領至上主義なのはさぁ結構有名じゃん?だから引き合いに出したのかもしんねぇけど、逆効果だから」
立場が違えば脅しとも取れるセルジュの言葉だ。自分たちで言うほど至上主義な男達にとったら頭領たる存在を引き合いに出されるのは侮辱でしかなく。
セルジュの下手な挑発にのってしまうのも仕方がなかった。
男も、セルジュに話の主導権がある事を見逃した。
「大切なのですね」
「そーいう言い方はくすぐってぇよ。あん人が俺たちの飼い主で、絶対者なだけだ」
「とても魅力の溢れる御仁なのでしょうね」
「とーぜん。頭領の残虐さはゾクゾクくるかなぁ」
「まぁ、そうなのですか」
ほのぼのと繰り広げられる会話。
セルジュのものを含んだ相槌にあれ、と男は思った。
「会いてぇの」
純粋にそんな気がした。
セルジュは褒める様に笑みを深める。
そして男を驚かせる一言を言った。
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