第3話

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「まずステータスが格闘家はおかしいんだよ。 前衛職なのに防御が低すぎる。」 「それは、ほら。 当たらなければどうということはない的な? 俊敏は高いし。」 「そうだね、アサシンの次に高いね。 当たらなければプレイやりたいならアサシンを選べばよかったんだよ。 俊敏と物攻がトップのアサシンなら一撃殴って離脱とかできたし。 でも格闘家は物攻が低いから相手に張り付いて殴り続けなきゃダメでしょ?」 「え、えっと、そう! 筋力値高いから金属装備でガチガチに固めればいいじゃん!」 「ベータでやった人がいるんだけどね、金属装備つけると動きが阻害されて格闘家の強みの滑らかな動きができないんだよ。 最初っから剣士やってりゃよかったってなげいてたよ。」 おふ。 「次に特技! 特技っていうのはスキルに対応した技なんだけど。 格闘家は拳マスタリーをセットしてたら連撃系の特技を覚えれるんだけどスキル使用時って自由に動けないんだよ。 なのに一撃食らえば死んじゃうから使いずらいったらないね。」 止めて!これ以上は止めたげて! 「作り直すなら早いほうがいいけどどうするの?」 「・・・このままちょっとやってみようと思います。 せっかく作ったんだし。」 「まあ、ゲームっていうのは楽しんだ者勝ちだし。 好きにやってみるといいよ。 ってことで早速仮に行こう!!」 意気揚々と歩いていく妹。 ・・・ちょっと待って、もうちょっと立ち直る時間を下さい。 魂が抜けた顔をしながら妹について行って近くの門から草原へとやってきた。 「ここも人が多いな。」 「初日だしね。 そりゃ狩場の取り合いになるよ。 私たちはあっちの森に行こっか。平均推奨Lv3だけどベータプレイヤーは初期装備よりはましな装備もらってるし大丈夫!」
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