第3話

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ということで森にやってきた。 「ここにはどんなモンスターが出てくるんだ?」 「いろいろいるけど虫系が多いかな? あとは定番のあれだね。」 そういって妹が指さす先には緑の小人がいた。 「ゴブリンか・・・。」 「五匹か。 なら2匹ずつだね。 あの一番大きいのは置いといてね。」 妹はそう言い残しゴブリンに突撃する。 っていうかレクチャーしてくれるんじゃなかったのかよ。 とにかく俺も行くか。 今ならゴブリンたちは妹に気がとられている。 一気に駆け出しゴブリンの後頭部めがけて飛び膝蹴りを叩き込む。 「ギギィィイイ!!!」 ゴブリンは悲鳴を上げ光となった。 「ギギ!?」 「ギィギィ!!」 妹と対峙していたゴブリンたちがこちらに気づく。 一匹がこちらにやってくる。 「オラ!くらっとけや!」 山突き! 俺は走ってきたゴブリンの顔面を右手で、腹を左手で殴る。 某漫画で見た空手の技だ。 防ぐことなく食らったゴブリンは軽く吹っ飛んで行ったのですかさず顔面に蹴りを叩き込む。 「ギ・・・ギ・・・」 ゴブリンはさっきと同じように光となって消えていった。 「おお!お兄ちゃんやるね!」 既に倒し終わっていた妹が声をかけてくる。 その声のほうへ振り向いてみると、ゴブリンにしては大きい相手と妹は戦っていた。 あいつって魔法使いだよな? なんで近接戦闘してんだろ・・・。 ゴブリンが手に持った錆びた剣を右へ左へふるう。 しかし、妹は危なげなくひらりとかわす。 と思っていた、ついに体制を崩してしまった。 妹の顔めがけてゴブリンの剣が迫る。
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