第3話

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「なんでと言われてもな・・・。 蹴りスキル取ったからかな?」 「確かに蹴りスキルを持ってればかかと落としのダメージ量は結構な値になるか。 ジャンプしてからのチェイン発動だと考えれば一撃で体力持って行けたのも納得はできるけど・・・。」 なんだか知らないけど納得してくれたみたいだ。 「つーかチェインってなんだ?」 「ん?知らないでやったの? 相性のいい特技やスキルをつなげて発動することだよ。 ジャンプはすごくチェインしやすい特技だね。 剣士なんかだとジャンプからの兜割りなんかが代表的だよ。 ちなみにスキルも組み合わせることができるけど特技が一番威力が上がるよ。」 なるほどなぁ。 もしかして格闘家ってチェインしやすいんじゃないかと思ったが、格闘家の特技は連続攻撃が多いからタイミングがめちゃくちゃシビアらしいです。 「私12時からベータの時のパーティーと一緒にやる予定だからそれまだはここでレベル上げしよっか!」 「おお、頼む! あと、友達とやるのはいいけど飯はちゃんと食えよ。」 そこから妹と1時間ちょっと狩りをしたのだった。 レベル上げも終わり町に帰ると妹に連れられて町を歩く。 どうやら紹介しておきたい人がいるらしい。 「ここだ! こんにちは、レイチェルさん!」 そこにはおそらく僧侶だと思われる赤髪ロングの女性が座っていた。 ちなみに美人です。 「こんにちは、マリンさん。 そちらの人は初めましてかしら? 私はレイチェル、今は買い取り屋をやっているわ。」 「初めまして、ラングです。 俺、MMOは初めてなんですけど買い取り屋って何なんですか?」 「このゲームは人型のモンスターからしかG(ゴールド)をドロップしないでしょ? お金を稼ぐにはアイテムを売るしかない。 私は買い取りを専門で行っているの。 だから買い取り屋。」 「NPCにはアイテムって売れないんですか?」 「売れるけどすごい安いのよ。 だからプレイヤーで出回るGを増やすためにNPCより高値でアイテムを買い取ってるのよ。」
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