第4話

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ガッ!バキッ! 一度目で斧が折れた。 「なん・・・だと?」 耐久力低すぎるだろ!!! いやまて。 木を一本切り倒した程度で折れるか? 地味に高かったんだぞ? ナイフのほうは全然大丈夫なんだし他の理由があるかもな。 採取不可能、つまりただのオブジェクトって可能性がある。 もしくは必要ステータスがあるとか。 それか木こりや伐採ってスキルがあるとかかも。 「どちらにしても光ってる木だけにしとくか。」 3Gしかないのにこれ以上無駄遣いはしたくないし。 そのあとも草を積み、木を切り倒し、また草を積む。 時々ゴブリンの駆逐。 そんなことを永遠と繰り返していた。 気が付くと、妹とは来ていないぐらい深くまできて進んでしまっていた。 「ここは崖になってるな。 登れるのか?」 結果う高そうだが行ってみるか。 「よ!ほ!案外行けそうだな。」 高そうだといっても10メートルもないだろう。 余裕余裕と登っていく。 「ん?あそこ光ってないか?」 少し進むと、光っている部分を発見した。 よく見ると足場もあるしこれはピッケルできるんじゃないか? 「物は試しだ。」 カンッ!カンッ! とたたくたびに壁がはがれていく。 落ちた石をアイテムボックスに収納して確認してみる。 ◆◆◆◆◆ <石>R1 どこにでもある石とは一味違う石。 適度な大きさ、適度な丸み。 投げるのに最適な石。 ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ <石>R0 石。 ◆◆◆◆◆ ◆◆◆◆◆ <低質な鉄鉱石>R1 ほぼ石だが、わずかにテ鉄が含まれている。 しかし、含まれている鉄自体が低品質なため、粗鉄しか取れないだろう。 ◆◆◆◆◆ 5:2:3ぐらいの割合でとれた。 しかし、石はともかく鉄鉱石はうれしいな。 品質は低いみたいだけど初期の今なら需要もあるだろう。 周りをよく観察してみると、採掘ポイントが結構あるみたいなので掘って掘って掘りまくるか。 「ピッケル大量買いしててよかったぁああ!!」 その日、攻略掲示板にて、壁に張り付きながら奇声を発するモンスターが発見されたとまことしやかに囁かれたりされなかったり。
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