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みんなが帰ってきてからは、宴会のようになってしまい、
お酒が飲めない私と流。
少しは飲んではいたが、つまらないと抜けてきた虎鉄が
お茶を飲みながらボソッと、ありがとな。
と言ってきたのには以外だった。
「助けてもらったのは私の方だよ?」
「仙もな、つまらん生き物なんだよ。
今あいつら馬鹿みたいにやってるけど、
この世が移り変わっていく様を見てるしかないんだ。」
「湊さんはサラリーマンしてるって言ってたけど。」
「長くは働けないのはわかるだろう?
人の一生は俺たちからしたらほんの一瞬だ。
俺もたまに下に行くが、あまりにも変わりすぎてついていけん。」
「........お祖父様のことよろしくね。」
「わかってる。
俺は見た目を子供のままにしてあるが、
お前の爺もあのままにしておくはすだ。
そうだこれ...」
「笛?」
「其々の色の笛だ。
赤を吹けば椿姫が来る。
白は俺、緑は湊。黄色は爺さんだ。
青は吹く必要はないと思うが、
何かあったら吹け。」
「ありがとう。」
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