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次の日の朝。
お祖父様が仙になる日が来た。
お別れのようなそうでないような。
「桜や、吾の笛はもておるの?」
「昨日もらった...」
「あの薬湯は湯に浸かる度に使うのじゃ。
風邪を引いたり、病気になっても効くであろ。
子供が病気に.......」
「椿姫、そこまで。
桜ちゃんが困ってしまうじゃないか。
それにもう会えないなんて事はないし。
病気になっても光輝がいる。」
「そうじゃの...
またあの機械に入るに来る。」といって森の中へいってしまう。
虎鉄もじゃぁな。
と一言残し同じく森へ。
「光輝はすぐに戻るよ。
お爺さんは一週間ほど仙について覚えてもらうことがあるけど、
すぐ戻るから。」
「私たちかいけないのよね?」
「決まりなんだ。
見せられないけど、危ないことなんてないから。」
「気になってたんだけど、湊が仙の創始者みたいなものなの?」
それには笑顔で返され、湊も森に入っていく。
兄様と流とみんなを見送り、しばらく森を眺めていた。
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