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一年後。
いつものように竹柵を越え森の中にはいる。
湖のそばの大木にもたれながら、本を読む。
そばには流。
兄様は大学を卒業し、叔父様の会社へはいる予定だったが、
町お越しの件もあり、町長にでもなるのかと思いきや、
お祖父様の会社を引き継ぎ、子会社を立ち上げなぜか国会議員になってしまった。
籍は入れたものの、私は20になるまでは家でゆっくりしていろと言われたので、
いつか兄様の役に立てるようにと毎日本を読んだりして過ごしている。
光輝も仙の癖に、世間を知れとの兄様の一言で、
何故か兄様の秘書をしている。
お祖父様も今までと同じで会社の引き継ぎを兄様にしながらも、
今も現役で会長をしている。
あまり変わりはないが、
湖のほとりで本を読み昼寝をしている時間がとても好きだ。
(終)
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