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「お祖父様!」
勢い良く飛び込んで見たものは、
お祖父様が伯母様に刺されて倒れている姿だった。
叔父様も腕から血を流しており、
何がどうなっているのかわからないまま気絶してしまった。
気が付いて起きると、自分の部屋で寝かされていたようで、
側には兄様でも流でもなく、尚隆が側に付き添ってくれていた
「あの...」
「気がついたかい。
お祖父さんは一命はとりとめたよ。
僕が処置したからねぇ...
もう少し遅かったら危なかったよ。
叔父さんの方もそんなに深くはなかったから問題はない。」
「良かった。
お祖父様を助けてくれてありがとう。」
「僕でも人の寿命は弄れないんだ。
桜ちゃんのお祖父さんは、生命力が強く運も良かっただけだよ。」
「それでも、私の家族はお祖父様一人だから...」
涙は中々止まらなかったが、
聞いておかなければならないと自分に言い聞かし、尚隆に訪ねる。
「伯母様はどうなったのか知ってる?」
「咲夜が警察と救急車を呼んだんだよ。
あの叔父さんは疲れていたんだろうねぇ。
お祖父さんと一緒に病院に入院しているよ。
咲夜は病院にいる。
伯母さんは運転手も一緒に警察に連れていかれたよ。」
「私も病院に行く!」
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