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「桜ちゃんは今、この家から出ることは出来ないよ。」
「どうして?
私ならもう平気だから。」
「まだ休んだ方がいい。
それに狙われているのは桜ちゃんだからねぇ。」
「狙われてるってなんで?」
「あの伯母さんだけど、どうも山の方からの指示で桜ちゃんを連れに来たんだよ。
来ていた警察の中にも同じ匂いのものがいたから、あの伯母さんすぐに出てくるよ。」
「伯母様は私の事が嫌いだから...
だから山の一族の方に行ったのかな?
尚隆ならわかるんじゃないの?」
「わかるよ。
聞きたい?
咲夜達ももう知ってるんだけどねぇ。」
「うん。
大丈夫、聞く。」
「あの伯母さんの会社があるだろう?」
「うん。
華道やってるから、花関係の仕事って聞いた事がある。」
「その会社が余り上手くいってなかったときに、相談役として雇った人間が山の一族だった。
その相談役によって会社が上手く立て直せたから、信用しきっちゃったんだろうねぇ。
この家の事を話したらしいんだよ。
で、桜ちゃんを連れてきたら会社ももっと大きくしてあげるとか、
上手く言葉巧みに言われ、洗脳されてたみたいなんだよねぇ。」
「そんなことでお祖父様や叔父様が怪我したってゆうの?
意味がわからない!」
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