二桜

20/21
361人が本棚に入れています
本棚に追加
/181ページ
「桜ちゃんは今、この家から出ることは出来ないよ。」 「どうして? 私ならもう平気だから。」 「まだ休んだ方がいい。 それに狙われているのは桜ちゃんだからねぇ。」 「狙われてるってなんで?」 「あの伯母さんだけど、どうも山の方からの指示で桜ちゃんを連れに来たんだよ。 来ていた警察の中にも同じ匂いのものがいたから、あの伯母さんすぐに出てくるよ。」 「伯母様は私の事が嫌いだから... だから山の一族の方に行ったのかな? 尚隆ならわかるんじゃないの?」 「わかるよ。 聞きたい? 咲夜達ももう知ってるんだけどねぇ。」 「うん。 大丈夫、聞く。」 「あの伯母さんの会社があるだろう?」 「うん。 華道やってるから、花関係の仕事って聞いた事がある。」 「その会社が余り上手くいってなかったときに、相談役として雇った人間が山の一族だった。 その相談役によって会社が上手く立て直せたから、信用しきっちゃったんだろうねぇ。 この家の事を話したらしいんだよ。 で、桜ちゃんを連れてきたら会社ももっと大きくしてあげるとか、 上手く言葉巧みに言われ、洗脳されてたみたいなんだよねぇ。」 「そんなことでお祖父様や叔父様が怪我したってゆうの? 意味がわからない!」
/181ページ

最初のコメントを投稿しよう!