二桜

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「そう怒らないで。 当然の事ながらお祖父さん達は怒ったわけだ。 で、あんなことが起こったんだけど。 残念ながらその相談役が誰なのかも僕にもわからなくてねぇ。」 「そういえば、山神とか山の一族とか言うけど、 どっが本当なの?」 「どっちも一緒だよ。 呼びやすい方で呼んでるだけなんだけど、 一応そこの長が昔ながらに山神様と呼ばれてるらしいねぇ。」 「神様じゃないの?」 「僕は聞いてないし、認めてもいない。 けど、多少の神通力はあるみたいだねぇ。」 「顔とか知ってるの?」 「誰にも顔は見せないらしいし、年や声なども変えれることが出来るみたいだし、 一応結界は張れるみたいで僕でも覗けなかったよ。」 「相談役ってその人なのかな? 山の一族ってよく分からないね... それに、本で読んだ仙人様って何でもお見通しって気がしてたんだけど。」 「仙にも色々といてね、各々持ってる力も違うんだよねぇ... 書物ではそんな風に書かれているんだねぇ。」 「うん。 私、いつまで出られないの?」 「咲夜と流が帰ってくるまで。 一旦今日帰ってくるから、もう少し寝ておいた方がいい。」 額に手を翳されたのを最後にまた深い眠りにつく。
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