美しい願い

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《大陸から巨大な悪しき風が押し寄せてくる、生物に多大な悪影響をもたらすその風の中では私達は生きられない、人間にも被害はおよぶだろう》 堪らなく、私は質問した。 「私達とは鳥の事?」 《そうだ、この国の全ての鳥をさす》 全ての鳥と精通しているのだろうか、怖かったが、信じることにした。 《既に私達の中には、影響を受け死んでしまうものも出ている》 来るときに見た、鳩の死骸を思い出した、そう言えば最近もニュースで鳥の大量死をやっていたような、確か鳥インフルエンザとかが原因で、そもそも原因の大陸からの悪しき風とは、PM2.5?人間にも甚大な影響をもたらすとすれば、もしかすると未知のウイルスとかかもしれない。 今度はあゆみちゃんが口を挟んだ、彼女の切な気持ちが伝わる。 「だ、だからどっかに行っちゃうの、私、鳥さんとさよならしたくない」 あゆみちゃんは涙をためて訴えた。 《すまないアユミよ、だが、私は皆を導かなければならない、この国中を飛び回り未曾有の危機を啓示する》 私は人知を越えた生物の力にただ驚くばかりだった。
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