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そこには、世界に一つしかない古本屋がありました。
古本屋に入ると、不協和音を奏で出す音楽と共に迎えいる。
「いらっしゃいませ…」
どこかで聞いたことがあるような声は、冷たさを微妙に感じる。
「ここはねぇ、昔、遥か昔に、図書館だったの…」
「図書館」
そう、呪われた所。
私はそのような夢を見たことがある。
ただ、苦しかった。
夜中、暗い所で自分と「リアーノ」という少女と一緒に、探索する。
そこには、つまれた本と昔ながらの蓄音機。蓄音機からは、怖くて、恐ろしい…、みたいな。
とりあえず、怖い。
後は、なんだっけ。
「まさか、アナタも見たの?、その夢」
「え?」
聞こえてた…みたい。
「…はい」
「怖かったでしょう?、大変だったわね~」
笑いながら言うと、次に取り出す本からバサッと紙が落ちる音が聞えた。
「…?なんだろう…」
そこに書いてあったのは「???の幽霊族」と書かれてある。
難しくて読めない字がある。
「ああ、それね…、もう大分経ったから、捨てていいわよ」
何が大分経ったのか、知りたい。
「…何が、そんなに?」
するとその人がニヤリと笑みを浮かべた。
すると今度はスルッと髪を束ねてたリボンをフワッと飛ばし、こっちを睨んだ。
…!。
その人は、羽をバッと広げ「早く、捨てれ…!」
こっちへと向かいながら口を広げる
「残念、アナタの負け」
game over
むしろ記憶が遠のいていく…。
ヌメッとした赤い液体には恐らく、怪物みたいな匂いが漂う。
淀んだ空気の中に、さらに合わさってくる燃えるような匂いもする。
此処は一体何処?。
私は悲しくともさびしくともない…
要するに、不思議。
いままでの思い出が、次々と、飲まれていく。
「サヨナラ…、私」
え?、何事?。
質感がヤバくなってきて、すぐに麗しき化けの仮面が、涙をこぼした。
「君は馬鹿だなぁ」
「助けてよ」
「早く!アナタにはもう残された時間はないのよ!」
「お願い、します…」
人々の厳しさが混じった声が響き渡る。
continue…?
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