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代々続く政治家の家、『白百合家』に生まれた、泣き虫だけど心優しい少女、白百合 皇(しらゆり すめら)と、
その専属メイドとして皇に付き添う少女、菊花 雅(きくはな みやび)。
二人は4歳の頃、白百合家と縁の深い、国軍を統べる家である『野薔薇家』の令嬢、野薔薇 姫(のいばら ひめ)と出会う。
生まれたばかりの姫を抱いた皇は、言葉では言いようのない感情を抱き、一緒にいた雅と共に魔法使いへと覚醒する…。
魔法使いに覚醒した際の暴走で病院一つを包み込む程の魔法を発動させてしまった皇は、その力の大きさを恐れ、部屋に閉じ篭ってしまう。
けれど、皇の魔法は…誰かを笑顔にすることも出来る。そう雅に諭された皇は、元々あった雅への憧れを一層強くし、自分もそうありたいと、絵本に出て来た『王子様』のようになりたいと言い出し始める…。
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