1話 六芒星の騎士団

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親睦会の後、 俺は親戚の叔母と叔父のもとに電話をかけていた。 東「うん、 そっちも大丈夫だった? ・・・うん、俺の方は大丈夫。 何とか着いたよ。 ・・・うん、うん。 ごめんね、いきなり家を出る事になっちゃってさ。 叔父さん達も大変なのに・・・え、俺がいなくても大丈夫? そ、そっか。 わかった、また夏休みとかあったら帰省するから、 じゃあまた。」 電話を切ると俺はベッドに端末を投げて背伸びをする。 そしてベッド脇に置いてある学院長が俺たちに渡した装甲用のアクセサリーを手に取り装甲について考える。 東「・・・俺達が手に入れたのは、 テロリストを圧殺する兵器か。 秋坂さんの言う事は正しいことなのかもしれないな。 けど、俺たちにしかできないことがある・・・か。」 ?『全く! あの秋坂という生娘は私達のこと誤解してますよ! 私達はそんじょそこらの装甲とは違うというのに!』 東「!? な、何だこの声・・・アクセサリーからか?」 俺が呟いた時突然アクセサリーから声が聞こえた。 俺がアクセサリーに意識を集中させたその時、 アクセサリーから光が放たれて空中に銀髪の女性のホログラムが現れた。 東「何だお前!?」 ハ『よくぞ聞いてくれました! 私の名前はハヤテと言います! この装甲に搭載しているAIナビゲーターシステムなのです!』 東「ナビシステム? そんなの聞いてねぇぞ」 ハ『まぁあの人はそんな説明は端折りますからねぇ。 そんなことより、 貴方様がマスターですよね? 東雲叢雲さん。 これから是非、私ともよろしくですよ!』 東「はぁ、 (何だかわからんが、 こいつも白疾風の一部ってことか。 ま、早いとこ慣れておくか。)」 俺はハヤテの話を聞きながらベッドに寝転んだ。 そしてその日の疲れからか、いつの間にか視界がぼやけて俺は意識を手放した。
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