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?「ったく、
なんでいきなりきた学校を1人で案内させるんだあの黒服ども。
てかこの招待状、ご丁寧に俺の名前・・・東雲叢雲って名前が書いてんだよ。
個人情報だだ漏れじゃないか。
全く、しかし広いなぁおい。」
俺は早速迷子になり校内をさまよっていた。
曲がり角を曲がるや突き当りを左といったような説明が書かれているが、
それがほぼ意味をなさないほどの広さなのだ。
東「えっと、次はここを右に曲がって・・・」
俺は次の通路を地図を見ながら曲がったその時、
?「きゃぁぁぁ!!」
目の前にあった階段から悲鳴が聞こえ、
俺が顔を上げると、金髪の女性が落ちてきていた。
東「なっ!?
危ねぇ!!」
俺が咄嗟に落下地点を予想して向かうと彼女は俺の元に落下してきた。
受け止めることはできたが衝撃が強く俺たちは背中から倒れこんだ。
?「いたた、
!!
あなたは・・・」
東「いっつう・・・
だ、大丈夫か。
怪我は・・・ん?」
俺は痛みに目を閉じていたが、
右手に感じる柔らかな感触に違和感を覚えてそちらを見る。
すると、
俺の右手は彼女の胸を鷲掴みにしていて胸が手によって変形していた。
東「いっ!?」
?「え?
・・・!?
あ、えっと・・・」
東「す、すまん!!
受け止める為とはいえこんな!!」
?「い、いえ。
私が階段から落ちてしまったのが悪いのです!!」
そう言って彼女は俺の上からどいて胸に手を当てて立ち上がる。
東「まあ、その・・・ごめん。
校長室を探すのに夢中で。
あ、俺の名前は東雲って言うんだ。」
?「東雲・・・。
あなた、もしかして東雲霧葉さんの息子さんですか!?」
東「えっ、なんで親父の名前を」
?「あ、えっと。
わたしの父が貴方の父と面識があって。
私は、
春堀・スカーレット・桜と言います。
母がハーフなのでこんな名前なんですが、桜とお呼びください。」
東「そ、そうか。
じゃあ春堀、今度は階段から落ちないようにしなよ。」
俺がそう言って立ち去ろうとしたその時、
春堀は俺の袖を掴んで止めた。
春「実は、私も校長室に呼ばれているんです。
いま校長室の場所がわかったので向かう途中だったので。
よかったら一緒に」
東「本当か!?
助かったぜ。
なら道案内頼む!!」
春「ふふっ、了解です。」
俺は春堀と一緒に校長室に向かうことにして、
校内を歩いた。
そしてしばらくした後、校長室に無事到着した。
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