第1章

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B:「ナツキ、どうした?」 A:「うん? ウチの両親って、突拍子もない人達だって思ってたんですけど、わりと古典的発想だったんだなあって・・・」 B:「は? ・・・何の本読んでんだ?」 A:「『とりかへばや物語』です。現代語訳ですけど」 B:「とりかえ・・・・? 知らないなー。んで、なんで溜息?」 A:「いえ、・・・・ねえ、ユウキ。春から、私達入れ替わりませんか?」 B:「え? それって」 A:「だから高校へは、私が学ランを、貴方がセーラー服を着て行きませんか?ってこと」 B:「あ? どうして急に」 A:「面倒くさいことになって、貴方が変な男に手籠めにされてもいけないしね。これでも双子の妹を心配しているわけですよ」 B:「・・・・・・ナツキお兄ちゃん」
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