憂いの理由

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B「どうしたの、そんな物思いに耽って?」 A「私…時々分からなくなるの。これから先、何処へと向かえばいいのか。人の人生に道しるべなんてものはないわ。…私には夢も、ない」 B「だからいいんじゃないの」 A「え?」 B「夢がなければ、これから探せばいい。貴方の心を縛り付けるものは何もないのよ。何にも抑える事は叶わない」 A「でも…」 B「それとも、不安なの?夢がない事が。未来が見えない事が」 A「…ええ」 B「なら、大丈夫よ。貴女には私がついてる、いつだって。一人で抱え込まないで」 A「B…」 B「誰だってそうよ。決して一人じゃない。そうじゃないって思ってても、本当は気づいてないだけ…今の貴女みたいに」 A「…そうね。__こんな風に不安になった時、また相談に乗ってくれる?」 B「勿論。だって私達、親友でしょ?」
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