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「山下さんは、ずっとここでバイトを?」
「ただのボランティアです」
強く否定された。会社でバイトしていると言われると面倒だと思ったのだろう。
「あ、すみません。ボランティア長いんですか?」
「ええ」
詳しく色々聞いて会社でネタにされると感じたのだろう。山下から笑顔が消えていた。
「…ハム面白いですね」
「ええ。申し訳ありませんが後ろも支えていますので無駄話は…」
申し訳なさそうにそう言われるとそれ以上言える事はなかった。
元々子供向けなのだろう。組み立て自体は特に質問することもなく、すんなり完成した。
「お疲れ様です。工作は以上で終了です。よろしければご自宅でも遊んでみて下さい」
山下が営業スマイルを見せた。
「あ、どうも」
「山下さーん、手空いたならお昼行っていいよ!」
時計を見ると、十二時十分だった。
「はーい」
「なんなら、そっちの彼と食べてくるといい。園部さん帰っちゃって、券余っているから」
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